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『ジェミニストリート』を一本の「作品」として評価しようとするならば、他の「みず谷作品」と比べれば色々と難点も挙げられるかもしれません。
或いは、その辺りに単行本化を良しとしない先生のご意向があったのだろうか…そんな風に考えていたりもします。
でも、それでも、実は私にとって『ジェミニ』こそが、みず谷先生の作品の中で一番好きな作品です。
それまでのみず谷作品と比べてちょっと毛色が異なり、劣等感(コンプレックス)と言う等身大な生々しさが大きくクローズアップされた作品でした。
そこを足場に描かれた二人の主人公の悩みや相手への想い、それはまだ若かった当時の私の心にダイレクトに突き刺さりました。
容姿が瓜二つなのに性格は真逆、でも実は本質が通じ合っている、そんな「合わせ鏡」なコンプレックスを抱えた美雪と新が、悩み、否定し、互いに傷つきながらも、でも受け入れて新たに歩き始める…そんなクライマックスのラスト3話の展開は私にとって他に代え難い感動をもたらしましたし、その感動は今も心の中に在り続けています。
幸いにも私は雑誌の切り抜きを全話分所有しており、これまで何度も読み返しては当時の感動を再生してます。
しかし、もう20年…リアルタイムで接していた多くのファンにとっても、後年にファンとなった若い方々にとっても、『ジェミニ』を「幻の作品」と化すには十分過ぎる時が流れてしまいました。
一ファンとして、みず谷先生のご意向は何よりも尊重したい最優先事項です。
でもその一方で、一度は公に発表された作品故に、それを最終的にどう受け止めるのかは私たちファン一人一人に委ねて欲しい…そんな思いも私にはあります。
私にとっては封印してしまうには余りに惜しい作品なんです。
『ジェミニ』単体での単行本化が無理ならば、例えば何時か全集の様な形の中ででも収録して頂けたら…例えその頒布が極めて限定的なものになろうとも…。
みず谷先生の意向を違えるのはご遺族にとっても決断し難い事でしょうが、それでも何時の日にか単行本化への願いが叶う事を祈っています。
どうも長々とすいません。
購入したカレンダーは2部、その内の1部をやはりリアルタイムでみず谷作品に夢中になっていた弟にプレゼントしたところ、とても驚き喜んでもらえました (^^)
そんな今年最後のサプライズの機会をも与えて下さって、ありがとうございました m(_ _)m
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